7/14の運用では姿勢状態の確認,データレコーダの再生を行いました.

運用の始めには,7/12のブログで予告されていた通り,
テレメトリのビットレートを1段階あげての通信を試みました.
しかし残念ながら通信エラーが発生し,テレメ受信にはいたりませんでした.
KYさんのブログの例でいえば

 ○イカロス君:「チャウチャウ!チャウチャウチャウ。」

という返事のはずが

 ○イカロス君:「チャフテャウiチァクfャウシャワ.」

となってしまうようなものでしょうか...
どうもビットレートを上げるには電波の強度が足りなかったようです.
元のビットレートに戻すと,ちゃんと受信できました.

6月からずっとスピンダウン運用を行ってきて,再生したいデータが山積しています.
これまではデータレコーダ再生といえばGAPやALDNの観測データの再生が主だったのに対し,
スピンダウン運用に入って以降は,こまめに撮影している画像データ,非可視中のHKデータ,
姿勢データなど再生したいデータの量も種類も増えています.
ビットレートを速くできればサクサクとデータ取得できるのですが,
本日は地道に元のビットレートでひたすら再生を行いました.


話が変わりますが,先日,川口研究室の学生部屋の大掃除が行われました.
もったいない病の私がかつて居住していたときには捨てられなかった往年の不用品も,
「いらない,何も!」「捨て(ry」というノリで気持ちよく廃棄されたようです.
そんな中で,スケートリンク実験に使用したカーリングストーンも捨てられようとしていました.
大きくて重くて管理が大変,もうリンク実験はやらないし使い道がない,
もう充分役目は果たした...ということで廃棄品リストにあがっているのですが,
Oさんとともに懇願して引きとめてもらいました.
このストーンには,「展示品」としてまだ生き残る道がある,と思うからです.

というわけで,7/29,30に予定されているJAXA相模原キャンパス特別公開にて
何とかスペースを確保して展示したいと思います.
昨年の特別公開でもさりげなく展示していて,一緒に実験をやった川口研OBの方に
「恥ずかしいからやめて」なんて言われましたが,いえいえ,
いつかきっとソーラーセイルの歴史を語る上で欠かせない代物になると私は信じています.
...いつまでたっても物置き場の状態から脱することができない学生部屋の皆様,
本当に申し訳ありません.


次回の運用予定は明日(7/15)です.(Y2)


7/14のIKAROS
太陽距離: 0.99AU
地球距離: 106011910km, 赤経=42.8°, 赤緯=10.5°
金星距離: 1.46AU(218856620km)
姿勢:スピンレート=0.2rpm, 太陽角=4deg

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.99AU
Earth Distance: 106011910km, RA=42.8deg, Dec=10.5deg
Venus Distance: 1.46AU(218856620km)
Attitude: Spin Rate=0.2rpm, Sun Angle=4deg