本日の運用では,再生レンジングとデータレコーダの再生を行いました.

「ソーラーセイルについて,アイデア自体は100年ほど前からあり,SFなどでは
よく出てきますが,これまで実現されていませんでした(IKAROSで初めて実現
されました)」という説明をこれまで何回かしてきましたが,
具体的にどのようなSFがあるのでしょうか?
特に有名なのは,アーサー・C・クラーク博士の「太陽からの風」だと思います.

このSF小説は,地球から「月」に向かう宇宙ヨットのレースを描いています.

著者の出身国であるイギリスやソーラーセイルのアイデアが生まれたロシアの
チームがレースの中心であり,残念ながら,日本は出てきません・・

このレースで出てくる宇宙ヨットの形状や制御方法は皆さまざまで,
とても興味深いです.
この中で,IKAROSと同様に,帆をゆっくりと回転させ,その遠心力で帆を張る
スピン方式を採用しているチームがあります.
しかし,このチームは,スピン方式の帆の向きを変えるのに苦戦し・・

驚くべきことに,この小説は1963年に書かれています.
半世紀を経て,(スピン方式の)IKAROSが世界で初めてソーラーセイルを
実証して,間もなく「金星」に到着しようとしています.
ぜひ,アーサー・C・クラーク博士にIKAROSを見てもらいたかった・・(O)


11/23のIKAROS
太陽距離: 0.73AU
地球距離: 48205773km, 赤経=-151.8°, 赤緯=-10.4°
金星距離: 0.03AU
姿勢:スピンレート=2.2rpm, 太陽角=19.4deg

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.73AU
Earth Distance: 48205773km, RA=-151.8deg, Dec=-10.4deg
Venus Distance: 0.03AU
Attitude: Spin Rate=2.2rpm, Sun Angle=19.4deg


P.S. 静岡(学会)でガンダムを見てきました.なかなかです.