本日の運用は,データレコーダーの再生
(IKAROSの健康状態を示すデータ,GAPやALDNの観測データ)と,
薄膜太陽電池の発電確認,再生レンジングを行いました.

最近は特殊な運用※がなく,色々な姿勢での光子加速の確認が
主な運用なので,緊迫した運用にはならないのですが,
可視時間がどんどん早い時間帯にシフトしていっているのが
唯一の悩みですね.(とても贅沢な悩みですが)
  ※回転ガイドを解放したり,カメラで画像を撮影したり,
   分離カメラを飛ばしたり...懐かしいですねぇ

ただ,これもまだ内惑星(地球より太陽寄りの惑星:金星,水星)方向へ飛ぶ軌道なので,
だいたい太陽方向に探査機が見えて,可視時間もお昼の12時をはさんだ時間帯になって,
生活リズム的にはマシな方なのです.
外惑星(地球よりも太陽から遠い惑星:木星など)に行く探査機の場合は,
24時間のどこにでも可視時間が来てしまうことになり,
生活リズムを保つのが難しくなります.

IKAROSの次の木星探査計画では,その辺どうするのだろうと,
今から不安になったり...
なんてことはなく,そんなことよりも設計をどうするのか
IKAROSの成果も踏まえて,真面目に議論が行われております.

(R)

10/26のIKAROS
太陽距離: 0.80AU
地球距離: 29667813km, 赤経=-139.0°, 赤緯=-20.1°
金星距離: 0.08AU
姿勢:スピンレート=1.7rpm, 太陽角=9.8deg

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.80AU
Earth Distance:29667813km, RA=-139.0deg, Dec=-20.1deg
Venus Distance: 0.08AU
Attitude: Spin Rate=1.7rpm, Sun Angle=9.8deg