いつも専門チャンネルおよびIKAROS-blogをご覧頂き,誠にありがとうございます.

 さて,突然ですが通信不可帯について説明して欲しいという意見が,お手紙やブログのclapなどに多く寄せられましたので,少し砕けた説明をしてみたいと思います.

 ↓こちらの方に説明ページを作成しましたのでご覧ください.
 http://www.jspec.jaxa.jp/ikaros_channel/bn015.html


 また,昨日ONにしたダストカウンターALDNについて,『どうして宇宙の塵を数えることができるのか?』というご質問をお手紙で頂いたので,私の分かる範囲で簡単に説明したいと思います.

 世の中には圧電素子,またはピエゾ素子と呼ばれるものがあり,これは簡単に説明すると力を加えて変形させることで電気(電圧)が発生するという素子です.
 例えばライターなどの着火部分にも使われていますね.大昔にそのようなオモチャがあったような...(私の田舎ではカッチンと呼ばれてた記憶が...)

 IKAROSのセイル上にはそれを特殊な技術で薄膜(数μm~数10μmオーダー)にしたものが貼られています.太陽と反対側(銀ピカじゃないほう)に8箇所貼ですね.
 ここに塵が衝突すると,その薄膜が変形することによって電圧を発生しますので,電圧が高くなった回数を数えることによって塵をカウントすることができます.電圧の大きさや,変化した時間によって塵の大きさなどが分かるようですね.
 「ようですね」と書いたのはALDNなどのミッション機器は専門のチームがありまして,開発および解析はIKAROSとのインターフェース部分以外,チーム内で行われます.不幸にもものすごい相対速度をもった塵が飛んできたら,当然貫通してしまいますが,IKAROSの飛ぶ軌道上で予測される塵では貫通しない予想とのことです.

 ALDN以外にもGAP,VLBIも専門チームによる開発ですので,いずれ担当の方にここでミッションについて詳しく紹介してもらいたいと思っています.

 今後とも,IKAROSおよびイカロス君の応援をよろしくお願い致します.(H)