先週土曜日(8/7)で予定していた一連の姿勢変更作業を終え、本日は推進系の推薬残量推定運用、RCD運用、レンジング、VLBI運用を行いました。
IKAROSは、臼田局との間でコヒーレントモードという状態で通信を行っています。

通常、IKAROSが今どこを航行中かというのは、時々刻々と変化するIKAROSとの距離、距離が変化する度合い、臼田局から見えた方向をもとに算出します。

距離が変化する度合いは、IKAROSから送信された電波の変化していく状態を調べるとわかるのですが、IKAROS自身から送信される電波の性能は、打上げ前に取得した情報しかないため、実際に宇宙にいるIKAROSが、今現在どんな性能を発揮しているか知るためには限界があります。

このため、このIKAROSの距離が変化する度合いをもっと精度よく決めるためのモードとして、コヒーレントモードを使います。
これは、臼田局から発信された送信電波をIKAROSがそのまま利用しながら折り返して臼田局に送信することで、臼田局側から見ると自分が送信した信号を基に返ってきた信号を純粋に比較できるので、前述の単純にIKAROS自身から送信された電波の変化していく状態を調べるよりは精度良くIKAROSの居場所をつきとめることができるわけです。

このあたりの説明は、Yさんの方が、もっとわかり易く説明してくれるはず。(KY)


P.S.
T2さん、ニンニク注射早く打った方がいいですよ♪


8/9のIKAROS
太陽距離:1.04AU
地球距離: 28445688km, 赤経=-137.5°, 赤緯=-26.9°
金星距離:0.65AU
姿勢:スピンレート=2.0rpm, 太陽角=27.3deg


今日は何の日?:
 2004年8月9日午後5時15分に、S-310ロケットを利用した太陽帆船用の薄膜帆が宇宙で展開された日