6月14日に実験した分離カメラ2(DCAM2)の結果について
http://www.jspec.jaxa.jp/ikaros_channel/bn006.html
にまとめてありますが,ここではもう少しわかりやすく説明したいと思います.

ツイッターでイカロス君とDCAM2君の会話をリアルタイムで読んでいない方にも状況がわかるとよいのですが,どうでしょうか?.一応,小学生高学年でも分かるよう絵本風に書いてみます(努力)


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 イカロス君は自分の姿を写真に撮るために,遠くからカメラで撮影してくれるDCAM1ちゃんとDCAM2君を連れていくことになっていました.イカロス君の帆は広げると20mととても大きいのでどうしても遠く離れたところから写真を撮らないと全身が入らないのです.

 でもイカロス君は少し悩みました...宇宙で一度離れてしまうと元に戻るには燃料を飛ばしたり何かしないといけません.何もしないとどんどん離れていってしまいます.
かといって,紐とかで2人をつないでおくと絡まったり,ひもでピンっと引っ張られて自分のところに戻ってきたりしたらぶつかって大変なことになってしまいます.イカロス君の写真を撮るためにイカロス君から離れると,もうイカロス君のところには戻ってこれなくなってしまいます.
 それでもDCAM1ちゃんとDCAM2君はイカロス君についていくと言いました.
 
 

 無事に宇宙に出発したイカロス君.
 
 いろいろと大変なことはありましたが,地球からとても遠い深宇宙で世界初のソーラー電力セイルの展開に成功しました!このときにはもう地球から700万km以上も遠いとこまで飛んできていました.700万kmというと地球を175周もできるほどの距離です.
 
 世界初のことをして地球のみんなから褒められているのもつかの間,いよいよイカロス君の全身写真を撮る日がやってきました.始めに飛び出すのはDCAM2君です.
 イカロス君はDCAM2君に心の準備ができているか聞きました.
 DCAM2君は「うん,大丈夫だよ」と答えました.飛び出すのはまだかなとドキドキしているようです.「僕,寝ちゃってもずっとお兄ちゃんの近くを飛んでついてくから大丈夫だよ」
 DCAM1ちゃんもDCAM2君も電池しか持っていないので,イカロス君に電波で撮った写真を送っていると,だんだん電池がなくなってきて,ついには動けなくなって寝てしまいます.
 
 地球から指令がきたイカロス君は決心をして,DCAM2君に言いました「よし,いってこい」と
 イカロス君から飛び出したDCAM2君は初めて一人で宇宙を泳ぐのを楽しみながらイカロス君の写真を電波で送り続けました.イカロス君に写真を送るのは無線電波を使っていて,携帯電話でテレビ電話をするような感じです※1
 イカロス君はDCAM2君が送ってくれた写真を記録して,今度はイカロス君が地球まで無線で送らなくてはいけません.DCAM2君が眠くなるまで頑張って送ってくれた写真をイカロス君はちゃんと記録していきました...

 このときのイカロス君とDCAM2君の会話の様子はアニメで

 このページの一番したです
http://www.jspec.jaxa.jp/ikaros_channel/bn006.html


続きは...書けたら書きます

※1 正確にはデータの伝送方式は全く違うものを使っています