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第3号 1993年12月5日発行

目次


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PLAINセンター近況

 10月からPLAINセンターに新たに3人のメンバーが加わりました。長瀬文昭教授、星野真弘、橋本正之各助教授です。長瀬教授は、X線天文の分野の重鎮としてご活躍のことは、みなさんご存じのとおりです。星野助教授は、理化学研究所から新たに転入された、新進気鋭の科学者で、ご専門は、宇宙プラズマ物理です。このお二人は、科学者の立場から、データ処理、データベースの研究・開発に関して、PLAINセンターの要となって頂けるはずです。一方、橋本助教授は、衛星システム、衛星運用地上系の深い経験と見識を背景に、エンジニアの立場からセンターでの活躍が期待されます。

 PLAINセンターニュースの編集委員は、この3人に従来からの7人(小原、加藤(輝)、河田、関口、周東(晃)、中谷、松方)を加え、10人の陣容となりました。

 PLAINセンターも発足半年あまり、少しずつ体勢も整い、仕事が軌道に乗りつつあります。この「PLAINセンターニュース」は、もともと読者とのコミュニケーションが大きな柱の一つでした。センターから読者への一方的な情報の伝達では、もの足りません。今の所、読者からの反応が少ないのに編集委員一同多少拍子抜けしています。質問、提言、クレームなど何でも遠慮なくお伝え下さい。戴いたご意見の中で一般的な内容のものは、このニュースの紙面に紹介することも考えています。
(中谷 一郎)


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SIRIUSシステムの概要

 SIRIUSは、一般の文献検索を主体としたデータベースシステムとは異なり、数値データの検索、処理解析を目的としたシステムです。現在衛星観測データが主に管理されていますが、大量の科学技術データを効率的に管理するシステムとして設計されたものです。現在、月当り2万件以上のデータがアクセスされています。

 データの利用形態には、端末により会話形式で利用する方法(データの図形表示等)、ユーティリティプログラムによる方法、そしてフォートランプログラムより直接データをアクセスする方法があり種々のサブルーチン(データ変換ルーチン等)を用意し処理解析に便宜をはかっています。

 SIRIUSデータベースは、宇宙研の3台の大型計算機に接続された共用データファイルに格納されており、磁気ディスク50GB(ギガバイト)、光ディスクライブラリ装置1000GBなど合計1800GBのデータ格納容量を持っており、磁気ディスク以外の媒体も仮想ディスクとして動作し、格納媒体を意識せずにアクセスできます。下図にシステム構成を示します。



(加藤 輝雄)


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大型計算機に関するお知らせ

(1) VP200は

12月16日(木)18:00で運転終了します。
計算結果は翌日以後もM1800により取りだし可能です。尚、長時間ジョブは16日朝で入力停止となります。

(2) M1800は

スーパーコン・リプレース工事に伴い一 時運転停止となります。
12月17日(金)9:00〜12月20日(月) 終日
尚、運転開始は12月21日(火) 9:30より

(3) 大型計算機の年末・年始運転スケジュール

運転終了 :12月27日(月) 18:00 まで
連続運転 :12月23日(木)、12月25日(土)、12月26日(日)
システムメンテナンス:12月28日(火)、 1月 4日(火)
運転開始 : M1800,VPP500は 1月 5日(水) 9:30より
M770#2は衛星運用のため 1月 4日(火) 13:00より運転可能です。

(4) 1月のシステムメンテナンス作業予定

1月21日(金) 9:00〜13:00 M770#2
以上を予定しておりますので、よろしくご協力お願いします。

(5) 計算機登録予算の移算締切について

前年度と同様今年度も下記日時で計算機 登録予算の移算処理を締め切らせていただきます。
締切日 平成 5年12月27日(水) 17:00
尚、上記日時以後も予算追加は出来ますが、その追加予算は翌年度移算となりますので配当が確実なものに限って下さい

(6) スーパーコンVPP500説明会開催について

VPP500は平成 6年 1月 5日(水)9:30から運用開始しますが、機能・性能・利用の仕方等の説明会を下記日時に行いますので、ご参加下さい。
日時 平成5年12月22日(水) 10:00より
場所 A棟2階大会議場

(7) VPP500登録課題について

VPP500用の課題(ログイン名)はM1800UXP/Mと同一のものを使いますので、新規申請の必要はありません。

(8) FCAT用A-50, F9434 GDの撤去について

駒場システムから相模原システムへの移行対策として導入してあった上記装置も当初の目的を達成し、また、装置の老朽化も進んで保守作業が困難になりましたので11月末日で撤去しました。

(9) FORTRANコンパイラを、現行のFORTRAN V12L10 C92031から同V12L10 C93031にレベルアップします。

(M-1800は12/28以降、
M770/10#1、 M770/10#2は12/26以降の予定)
このレベルアップにより、INQUIRY文を多く使った場合にアベンドするなどの不良が解消されます。
(関口 豊)

(10) SIRIUSデータファイル定期保守のお知らせ

平成5年12月19日(日) 9:00〜14:00
この間SIRIUSアクセス不可。
(加藤 輝雄)




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編集発行:文部省宇宙科学研究所
宇宙科学企画情報解析センター
〒229 神奈川県相模原市由野台 3 -1-1 (Tel 0427-51-3911,内線 2611)