PLAINセンターニュース第207号
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新年を迎えて

海老沢 研
科学衛星運用・データ利用センター / 宇宙科学情報解析研究系


 あけましておめでとうございます。21世紀 Second decade、第一号の PLAIN ニュースをお届けします。

 さて、私が 2005 年に当時の PLAIN センターに職を得た後、2006 年 2 月から橋本正之先生の後任として「PLAIN センターニュース」の編集長を務めてきました。今月で、ちょうど丸 5 年間、編集長を努めたことになります。今まで、意外なところで PLAIN センターニュースの読者や編集後記ファンに声を掛けられて嬉しく思ったことも度々あります。

 その間、2007 年度で PLAIN センターは発展的解消、2008 年度からは科学衛星運用・データ利用センター (C-SODA) が発足しましたが、PLAINセンターニュースは「PLAIN ニュース」と改名して発行を継続してきました。PLAIN センターニュースの創刊号は、1993 年 10 月。当時は大型計算機システムや所内ネットワークに関する情報など、主に宇宙研内向けの記事が多かったようです。その後、科学衛星データの量と質が向上し、その公開が盛んになるにつれ、JAXA 内外の執筆者による衛星データに関連する記事が多くなってきました。それによって、PLAIN ニュースは宇宙科学コミュニティのより広い範囲の読者を得た反面、宇宙研内で C-SODA の活動が見えにくくなってきたのではないかという危惧もあります。

 これまで、ほとんどの JAXA 科学衛星データに関して PLAIN ニュースはなんらかの記事を掲載していますが、より広い宇宙科学コミュニティの期待に応えるには、さらに JAXA 以外、科学衛星以外のデータに関する記事へと守備範囲を広げていく方向もあるかも知れません。また、C-SODA の教育職員が所属する「宇宙科学情報解析研究系」の看板通り、宇宙科学と情報科学の境界領域における研究をプロモートしていくためのメディアとして使えるかも知れません。

 2005 年以来、JAXA の科学衛星の打ち上げが絶え間なく続き、関連した PLAIN ニュースの記事には事欠きませんでしたが、今後しばらくは科学衛星打ち上げの頻度は下がります。これを機会に、PLAIN ニュースのありかたも自然と見直していくべきでしょう。C-SODA と宇宙科学情報解析研究系のメンバーで議論を続けていますが、初期の PLAIN ニュースのように C-SODA のサービスを宇宙研内に周知するためのニュースレターと、より広く宇宙科学と情報科学の両方を対象とした外部向けの学会誌のようなものに分割する案も検討中です。

 もうしばらくは議論を続けますが、来年度当初を目処に、もっとも望ましい PLAIN ニュースのありかたを考えたいと思っています。読者の皆様からもご意見頂ければ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。

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Apollo 月震計のデータアーカイブと公開システムの開発


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