PLAINセンターニュース第171号
Page 1

新年ごあいさつ

藤井 孝藏
PLAIN センター


  みなさま、明けましておめでとうございます。今年も PLAIN センターをよろしくお願いします。

 さて、2008 年は JAXA の第2期中期計画開始の年です。独立行政法人には次期がある保証はなく、4月にはみな路頭に迷うかもしれないという理事長の冗談もありましたが、幸い(?)第2期の開始が認められ、2008 年度 JAXA 予算も確定しました。

 PLAIN 関連の事業では、まず(1)2008 年度に行う運用・解析計算機システムの換装をしっかりと進めます。信頼性を維持しつつより高い経済効率のシステム導入に向けた作業を進めています。本部内、外の委員会で状況をお伝えしつつ進めますので、みなさんのご意見を反映したものと確信していますが、継続してご意見をいただきたくお願い申し上げます。次に、(2)JAXA の機構としてのネットワーク整備のサポート体制を機構共通の運用に移行します。相模原から JAXA 内の情報資源へのアクセスの改善、SPAM 対策などネットワークセキュリティ強化などが背景にあります。幸いこれまで大きな問題は起きていませんが、セキュリティやネットワークの負担は急激に増え、今後も同じ状況が持続できるか不安があります。機構共通の運用は情報システム部の管轄で、ISAS スタッフと異なり「顔」がみえない不安も伝えられています。情報システム部は大学共同利用の特質を十分理解し進めてくれていますが、さらに安心していただけるようみなさんと直接話し合う場を提供したいと考えています。もちろん、(3)すざく、ひので、あかりと続いた科学衛星をはじめとし、科学衛星データの公開を進めることが大切な仕事であることは言うまでもありません。世界の研究者に大いなる成果を挙げていただきたいと思います。

 昨年は、新たに山本幸生さんが助教として PLAIN に加わりました。もう一点、PLAIN センター居室が移動したことをお知らせしておきます。新たに総合研究棟(セキュリティカードにより新A棟 2階から直接移動可能)が建築されたこと、月・惑星探査グループの設立にともない相模原へ人の移動があったことなどを受け、新A棟2階から総合研究棟3階に移動しました。

 ご存じの方も多いと思いますが、JAXA 内では次期中期計画開始に向けて組織の見直しが進みつつあります。また、PLAIN 有志を中心とした方々が、夏に衛星運用からアーカイブまで科学衛星データ処理を統一的に扱う部署の提案を行っています。これらの結果、2008 年は PLAIN センターにとって大きな変革の年となりそうです。いろんな制限の下でどれだけよい改革になるか不安もありますが、利用するみなさまにとっても、センターを預かるスタッフにとってよりよい方向になることを期待しています。

 早いもので、長瀬前センター長からバトンを受けて3年が経過しようとしています。上記の組織再編を受けて、4月には組織的にも人的にも変化が起こるだろうと思いますが、今後も皆様のご支援をよろしくお願いたします。

このページの先頭へ



この号のもくじ へ

情報通信技術を宇宙科学にどう活用するか?
番外編〜SC 2007 バンド幅コンテストでの戦い へ


( 896kb/ 4pages)

Next Issue
Previous Issue
Backnumber
Author Index
Mail to PLAINnewsPLAINnews HOME