PLAINセンターニュース第166号
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一般公開報告

宮下 幸長
PLAIN センター

 7月 21日 (土) に宇宙科学本部の一般公開が開催されました。PLAIN センターは、新A棟 B会議室で、「宇宙が手元に届くまで」というブースを開きました。人工衛星が宇宙を観測して得たデータは、何段階もの処理を経て、DARTS で公開され、研究者等の手元に届きます。その一連のデータが流れる仕組みと DARTS で公開しているデータの紹介をしました。

 人工衛星から DARTS/EDISON までのデータの処理の流れについては、パネルと工作物を用いて紹介しました。衛星のデータは、衛星から地上まで分割して伝送されます。地上で受信したデータは組み直され、使えるデータに加工していきます。この説明に、ピンポン玉を分割されたデータに見立てて流し、パズルのように番号順に並びかえるという工作物を作り、来場者に体験してもらいました。

 DARTS のデータの紹介では、宇宙物理 ( X線天文学、赤外線天文学)・太陽物理・太陽地球系物理の各分野ごとにパネルを作りました。さらに、パソコンを用意して、実際に公開されている DARTS からデータを検索し、銀河や太陽の画像を表示させたり、オーロラの動画を表示させたりするという簡単な体験をできるようにしました。

 今回は、これらの展示から三択クイズを 13 問出題し、正解数に応じて、DARTS や PLAIN のロゴの付いた景品を贈呈しました。クイズはかなり人気があり、来場者の多くは解答しようとかなり真剣にパネルを見ていました。特に、DARTS は誰でも無料で使うことができるということは、あまり知られていないようでした。

 当日は、空がどんよりとしていて、天気が心配でしたが、悪天候にはならず、非常に多くの方々に来ていただきました。部屋の中は、時間帯によっては、身動きができないくらいでした。(宇宙研全体で約 16,200 人もの来場者があったそうです。)終わってからいくつか反省点がありましたが、全体的に順調に終了し、好評だったと思います。来年はさらに良い展示にしていきたいと思います。なお、一般公開向けに作った DARTS 紹介ムービーが、"今月の DARTS"、8月号 (http://www.darts.isas.jaxa.jp/month/200708.html) に置いてあるのでぜひご覧ください。


ピンポン玉で遊びながら DARTS について学んでいます。 DARTS で検索して自分の誕生日の太陽の画像を見ています。

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