PLAINセンターニュース第160号
Page 3

TV 会議システム Q&A

三浦 昭・海老沢 研
PLAIN センター


Q : 最近はテレビ会議が盛んになってきましたね?そもそも、テレビ会議とはどういうシステムですか?

  1. 遠くにいる人同士が、互いに映像と音声で通信してリアルタイムに会話ができるものです。大きく分けると、ネットワーク(インターネット)を使ったテレビ会議と、電話回線 (ISDN) を使ったテレビ会議があります。それぞれの通信方式に国際標準 (H.323、H.320) があり、この標準に準拠したテレビ会議装置やテレビ会議ソフトがいろいろと提供されています。その他にも、Web を使った方式や、独自のアプリケーションを使う方式のものもあります。

Q : そうですか、では実際にテレビ会議を行うには何が必要ですか?

  1. まずテレビ会議用の端末が必要です。テレビ会議専用の装置は、画質・音質共に良いものが多いですが、少々高価です。従来の Windows では、NetMeeting というテレビ会議ソフトがあります。このソフトの他に、USB カメラやマイク、スピーカ(ヘッドホン)を用意すれば、手軽にテレビ会議ができます。
     その他に、ネットワークか電話 (ISDN) 回線が必要です。いずれが使えるか確認した上で、それに対応したテレビ会議端末を参加者各々で準備する必要があります。

Q : 多地点接続装置とは何ですか?

  1. MCU(Multipoint Control Unit)のことですね? MCU とは、複数のテレビ会議装置同士を繋いで、同時に沢山の場所からテレビ会議に参加できるようにするものです。MCU の他に、ISDN 接続とネットワーク接続の橋渡しをするゲートウェイや、会議の交通整理をするゲートキーパー等を組み合わせてテレビ会議をサービスします。

Q : 宇宙研には MCU はありますか?

  1. はい、従来から、宇宙研内外とネットワーク接続できる MCU を用意しています。このたび、ISDN 接続でもテレビ会議に参加できる新しいシステムも用意しました。

Q : MCU を使った会議と使わない会議の違いは?

  1. 同時に接続できる拠点数が違います。一般のテレビ会議端末は、同時に接続できる相手先が1箇所に制限されます。MCU 機能を内蔵したテレビ会議端末では、数カ所との同時接続ができるものもあります。宇宙研の新システムは、24 拠点の同時接続ができますので、大規模な会議にも対応できるものになっています。

Q : ゲートキーパーとは何ですか?

  1. ゲートキーパーとは、テレビ会議の通信を制御するものです。MCU が多地点会議の映像・音声信号を処理するのに対して、ゲートキーパーは、どの利用者がどの MCU に参加すれば良いか、等の交通整理をします。テレビ会議にとってのゲートキーパーは、電話にとっての交換機と同じような役割をします。

Q : 宇宙研 MCU を使ってテレビ会議をするにはどうしたら良いですか?

  1. 宇宙研内部の方は、http://www.pub.isas.jaxa.jp/ の、テレビ会議についての説明を参照してください。宇宙研外の方は、宇宙研内にテレビ会議の開催責任者を見つけてください。宇宙研外から MCU にアクセスするには、ファイアウォールを通す必要があります。宇宙研と参加者側機関双方のファイアウォールで、テレビ会議ができるようにポリシーを設定する必要があります。

このページの先頭へ



情報通信技術を宇宙科学にどう活用するか (第6回) へ

スーパーコンピュータH18利用報告書・H19公募のお知らせ


(644 kb/ 4pages)

Next Issue
Previous Issue
Backnumber
Author Index
Mail to PLAINnewsPLAINnews HOME