PLAINセンターニュース第158号
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平成18年度 宇宙科学情報解析センター シンポジウム
「衛星アーカイブスを用いた宇宙科学の展開」報告

宮下 幸長、海老沢 研
PLAIN センター


 今年度の PLAIN センターシンポジウムが 平成 18 年 11 月 28 日 (火) に宇宙科学研究本部で開催されました。PLAIN センターでは宇宙科学データベース・アーカイブ(DARTS; http://darts.isas.jaxa.jp/) を開発・運用していますが、今回のシンポジウムにはアーカイブデータを作成するプロジェクトの担当者や利用者が多数主席し、使いやすい衛星アーカイブスのあり方についての意見交換を行いました。太陽地球系物理学、惑星科学、太陽物理学、X 線・赤外線・電波天文学の各分野の研究者の間で、利用者の立場からデータベースはどうあって欲しいか、どうあるべきかについて、活発な議論がなされました。

 各分野で観測対象や観測手段が多岐にわたりますが、共通した意見がいくつかありました。たとえば、利用者としては、最新の技術を駆使したかどうかよりも、たとえ単純な技術だけ使ったものだとしても、使いやすさや効率性の方が重要である。見たいデータにすぐにたどり着き、手間がかからずに見ることができ、さらに解析もできると便利である、という意見が複数分野からありました。開発側として利用者からのフィードバックが重要だと実感しました。今回のシンポジウムで議論が終わるのではなく、今後も随時、様々な形で情報・御意見をいただければと思います。これを今後の DARTS の開発に活かしていきたいと思います。

 最後になりましたが、今回、御講演、御参加していただいた方々には、厚く御礼を申し上げます。また、例年通り講演集を作成する予定ですので、出席されなかった方で希望される方はお知らせください。



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