PLAINセンターニュース第151号
Page 2

平成17年度宇宙科学情報解析センター運営委員会報告

藤井 孝藏
PLAIN センター


  平成18年3月29日に上記委員会を開催した。下記の議題にあるような多くの話題に関して報告、審議を行った。特に JAXA 独法評価の中で項目「4.宇宙科学研究(B)衛星等の飛翔体を用いた宇宙科学プロジェクトの推進(7)宇宙科学データの整備」の内部評価案は当該委員会が行うため、17年度の事業報告と18年度の事業計画に関する説明と評価を中心に議事を進めた。ISAS外からの出席委員は、家森俊彦(京都大学)、星野真弘(東京大学)、荻野瀧樹(名古屋大学)、舘和夫(JAXA 情報システム部長)、岩宮敏幸(JAXA 情報システム部参事)であり、加えて本部内委員の参加は9名であった。

●議題

  1. 宇宙科学情報解析センター現状報告
  2. 平成17年度事業報告と内部評価について
  3. 平成18年度事業計画案について
  4. JAXA情報化事業によるDARTS、EDISONの基盤整備
  5. 情報・計算工学センターと統合スパコン運用について
  6. Super-SINETの状況と今後について
  7. 平成17年度シンポジウム報告
  8. 委員改選ー平成18/19年度委員候補
  9. 平成17年度計算機共同利用公募スケジュールと審査員選定
  10. 平成18年度シンポジウム計画
     

 委員会では、概ね予定した事業は問題なく行われたと判断され、本部長に提出する委員会としての内部評価案は Aとなった。

 17年度は、統合後初めての科学衛星「すざく」、続いて「あかり」の打ち上げがあり、さらには18年度の Solar-B と打ち上げが続くこともあり、これらに対応する科学衛星データベース DARTS の現状に関して報告がなされた。昨年以降、JAXA 内外で起こりつつあるいくつかの動きに関して続いて報告、議論があった。

  • 情報研が中心となって進めている Super-SINET は今後 SINET-III として GbE ブリッジから MPLS VPN へ移行が起こること
  • JAXA 内に各本部から独立した組織「情報・計算工学センター」が10月に発足したことに伴って、JAXA としてのスパコン運用が一本化されること

などが報告された。

 独法評価という観点からかなりの資料を用意し、審議を行ったが、それに時間をかけすぎた点が反省点である。当委員会は、PLAIN センター事業に関して、特に大学共同利用、科学衛星データ公開という観点から ISAS 外の方々と意見交換できる貴重な機会である。厳しい内部評価は今後も継続して行うとしても、同時に PLAIN センター活動に関して前向きな議論に時間を割くよう次回以降の委員会を工夫したいと考えている。



共用ソフトウェア

内之浦での「すざく」追跡 へ


(740kb/4pages)

Next Issue
Previous Issue
Backnumber
Author Index
Mail to PLAINnewsPLAINnews HOME