PLAINセンターニュース第147
Page 1

新年を迎えて

藤井 孝藏
PLAINセンター


 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
 昨年は JAXA/ISAS にとっても PLAIN センターにとってもいろんな出来事のある一年でした。ISAS としては、「すざく」の打ち上げ、「はやぶさ」のイトカワ到着、といった大きな話題がありました。はやぶさは旧 ISAS 最後に打ち上げた探査機でしたし、すざくは1年間の空白の後、JAXA という組織なって初めて打ち上げた科学衛星でした。それぞれに課題も残りましたが、ISASの良き伝統は維持されていることを証明できたと思います。また、はやぶさに関しては、リアルタイムに報道が行われ、多くの人の関心を呼びました。
 PLAIN センターにとっても変化のある年でした。長瀬文昭センター長が退官(といっても海老沢教授室を訪ねるといつも長瀬先生が・・・)され、兼務ではありますが私がセンター長を引き継ぐことになりました。4月にはプロジェクト研究員として村上さんが、8月には教授として海老沢先生が赴任されました。どちらもX線天文学が専門で、助手の田村さんも加えて、すざくデータに対して新たな試みも含めた活動がはじまっています。10月には、JAXA に情報・計算工学(JEDI)センターが発足しました。これにより、スーパーコンピュータ(スパコン)の運用は PLAIN センターから切り離され、JAXA/JEDI センターがその任にあたります。PLAIN でスパコンを切り盛りしていた篠原、高木のお二人が、併任でこの業務にあたりますので、大学共同利用に支障をきたすことはなく、むしろ、全 JAXA のスパコンをより有効に使って頂けるようになると期待しています。
 では平成18年はどんな年になるでしょうか。ご存じのように、冬期に JAXA として3機の衛星打ち上げがあり、その1つは ASTRO-F です。次年度には Solar-B が続きます。報道でまず話題になるのは打ち上げの成功・失敗ですが、衛星自体は科学の一手段に過ぎません。得られるデータから多くの科学的成果が出て、はじめて巨額の投資が支持されるでしょう。その意味で、科学衛星データベース利用のサポートは、衛星自体に負けないくらい重要です(と言ってもなかなか理解されないのがつらいところ)。
 PLAIN センターの最も大きな業務は科学衛星・探査機データベースシステム DARTS の整備とサポートです。普段なじみのない方も、一度 http://darts.isas.jaxa.jp/ をご覧ください。PLAIN スタッフは、各自専門とする研究テーマをこなしつつ、DARTS をはじめネットワークや解析サーバの維持運用までを限られた人数でこなしています。今年も、是非、PLAIN センターへのご協力、サポートをよろしくお願い申し上げます。
 最後になりましたが、1点アナウンスをさせていただきます。長らく本センターニュース編集長の任にあたられた橋本正之先生のご希望により、本 1月号から編集長を海老沢教授に務めて頂くことになりました。橋本先生、長らくありがとうございました。なお、橋本先生からは3月に一言あるものと思います。 




この号のもくじ へ


( 393kB/ 2pages)

Next Issue
Previous Issue
Backnumber
Author Index
Mail to PLAINnewsPLAINnews HOME