PLAINセンターニュース第135号Page 1

新年を迎えて

長瀬 文昭
PLAINセンター


明けましておめでとうございます。
 私,長瀬は今年3月で定年退職いたしますので、今回が本PLAINセンターニュースで皆様にご挨拶する最後の機会となります。しかし本ニュースはWebでも公開している事もあり、国会図書館の検索ロボットにより検出され、国会図書館電子ジャーナルとして蔵書されています。こちらは廃刊に追い込まれる事なく、残るPLAINセンタースタッフ一同で発行を続けてくれるものと期待しています。継続は力なりと言いますが、思えばこのニュースも本センター前身の宇宙科学研究所、宇宙科学企画情報解析センターが発足した際に、計算機利用者への事務的な連絡のための月刊連絡紙として発行して以来、今号で135号を数えます。最近は計算機、ネットワーク、データベース、科学衛星運用等に関心のある方々に楽しんでいただけるトピックスを掲載するよう努力しています。今後とも皆様にご愛読頂くよう願っております。
 昨年のPLAINセンターは、科学衛星運用支援・データ処理システム、スーパーコンピュータシステム、および本部内ネットワーク(ISAS-LAN)の維持・管理、科学衛星データベースDARTSシステムの開発・構築とその管理・運営・データ公開、工学データベース(EDISON)の開発・構築、国立情報学研究所のスーパーSINETのノードとして高速ネットワークの維持管理、ネットワークセキュリティーの監視等に努めて参りました。平成15年度に更新した科学衛星運用支援データ処理システム及びスーパーコンピュータシステムは共に順調に稼動を始めており、全国の関係大学・研究機関からのスパコン共同利用も前年度に比べ倍増するに至っております。加えて平成15年10月よりは宇宙3機関が統合され、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発足しましたが、その統合情報化システムの管理運営にも参画し、相模原地区及び宇宙科学研究本部関連施設を連結するISAS-LANは、統合JAXAネットワークの一端を担う事となってきました。
 PLAINセンターはスタッフの数も限られておりますが、スタッフ一同全力を尽くして本来職務である自らの宇宙科学研究を遂行するとともに、当センターに課せられた業務を全うして当本部に於ける宇宙科学研究と科学衛星プロジェクトの遂行を支援していきたいと考えております。私どもが今年取り組むべき課題には、(1)新機構JAXAにおける情報化システムの運営への協力、(2)JAXAネットの一端を担う相模原関連ネットワーク(ISAS-LAN)の運営、(3)科学衛星運用の支援とデータ処理システムの管理、(4)スーパーコンピュータシステムの管理と共同利用の促進、(5)科学衛星データベース(DARTS)、工学データベース(EDISON)の開発と公開、(6)スーパーSINET宇宙科学研究ノードの維持と宇宙科学研究への利用などがあります。
 今年はJAXAとしてはH2Aの打ち上げを成功させ、ISASとしてはAstro-E2の打ち上げを成功させ早期にその成果を世に問うべき年と考えております。これらを成功裏に達成しJAXAが前向きに動き出す事を祈念し、私どもPLAINセンターもささやかながらその一翼を担うため、上記の課題を着実に遂行していきたいと思います。PLAINセンターが円滑にその業務を遂行できるよう、JAXA内外の関係各位の一層のご協力とご支援を心よりお願いする次第です。



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パサディナ滞在記(2)


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