PLAINセンターニュース第125号
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平成15年度 宇宙科学情報解析センターシンポジウム
「宇宙科学におけるデータベース」 報告

田村 隆幸
PLAINセンター

 平成 16年2月23日に上記のシンポジウムを開催しました。宇宙科学に限らず、多くの分野でデータ量の指数関数的な増大、データ解析の複雑化、個別のプロジェクトに参加する研究者の数の増大がおこっています。このような状況の中で、優れた成果を効率よく引き出すために、多くの分野で、インターネット上に分散したデータベースや計算機資源を複数の場所で共有あるいは共用する試みが始まっています。今回のシンポジウムでは、特別講演として、ITBL (計算機科学)、STARTS (太陽地球系科学)、JVO (天文学)の紹介をして頂きました。福田氏がまとめられたように、分散データベースの要素技術はすでにあり、それで何をどう作るか、どう使うかが問われている時期だと思います。また、大石氏が言われたように、計算機資源を共用することも大事であるが、それ以前に、人と人の間の情報交換や協力をいかに進めるかがより基本であるとも感じました。その意味でも、今回のシンポジウムは、異なる分野の研究者の顔合わせ・情報交換の点で多少なりとも役に立ったのではないかと思います。一般講演においても、お互いに興味深いものが多く、世話人の不手際で質疑応答の時間が十分でなかった講演が多々ありました。

 今回講演して頂いた方々には、今後も PLAIN センターのデータベース(EDISON、DARTS)開発にいろいろな形で協力して頂ければ幸いです。例年通り講演集を出版する予定ですので、出席されなかった方で希望される方はお知らせください。



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