PLAINセンターニュース第100号
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平成13年度 宇宙科学企画情報解析センターシンポジウム
「高速ネットワーク時代の宇宙科学」報告

笠羽 康正
PLAINセンター

 平成 13 年度の PLAIN センターシンポジウム「高速ネットワーク時代の宇宙科学」が平成 14 年 1月 15日(火)に開催されました。当初予想より講演者も聴衆も多く、関心の深さを再認識致しました。ご講演を快諾していただいた先生方、出席された皆様にお礼を申し上げます。特に、「GRIDプロジェクト」の東工大・松岡先生、「ナノテクノロジープロジェクト」の東北大・川添先生、お忙しい中本当にありがとうございました。

 この1月から、東北大〜阪大までの基幹ノード間が高速の「Gigabit Ethernet (GbE)回線」で結ばれました。宇宙研は、この10Gbps基幹線に加え、別枠で「天文台、東北大、東大、名大、京大」と1Gbps専用回線で接続されつつあります。今回のシンポジウムは、「このSuper-SINETをいかに使うか」をメイントピックとし、午前を「宇宙科学プロジェクトの現況紹介」、午後を「他プロジェクトの現況紹介」と「利用提案」に当てました。今後、1)基盤技術の確立(TV会議、データ高速伝送、計算能力 Network結合、Securityなど)、2)新規研究手法の開拓(データ解析、数値実験など)、3)新規研究機会の創出(工学設計、衛星開発・運用、教育・広報など)といった内容を、所内外及び他のSuper-SINETプロジェクトと連携しつつ具体化し、今後につなげたいと考えています。

 「発表ではなく議論を!」を主眼としたため、ほとんど時間の束縛なしに会議を進行させました。このため長時間の会合となり、特に遅い時間帯に講演された方にお詫びしなければなりません。しかし、漠としていた方向性について多くのとっかかりを見出すことができ、『「高速Networkによる宇宙理工学研究環境の大幅向上」という問題意識の共有』という目標には到達できたのではないかと思います。その意味で、今回のシンポジウムは「始まりの始まり」です。今後ともよろしくお願いいたします。


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