相模原キャンパス

相模原キャンパスは、1989年4月に旧宇宙科学研究所の中心施設として開設されました。
丹沢山地を望む静かな環境に囲まれたキャンパスは、研究・管理棟、ロケット・人工衛星搭載機器の基礎開発/試験を行う環境試験棟、先端宇宙科学実験棟などが設置されています。

相模原キャンパスでは、大学院教育など次の世代の育成も行っています。また全国の大学の共同利用機関の一つとして研究者を集めさまざまな研究活動を行うとともに、世界各国からの研究者も受け入れ、宇宙科学研究の拠点として、宇宙科学の発展に貢献しています。

宇宙教育センターも相模原キャンパス内にあります。

所在地 〒252-5210
神奈川県相模原市中央区由野台3-1-1

施設・設備紹介

研究・管理棟

所長室、科学推進部、契約部 、施設部、図書室、会議場、研究系の各研究室・実験室などがおかれ、宇宙研の全ての活動において中核的役割を果たしています。

構造機能試験棟

ロケット各部や衛星構体の強度、剛性試験とロケット各段間接手、ノーズフェアリング等の機能・試験を行います。 強度、剛性試験のためには、幅5m(一部6m)、長さ12m、高さ8mの定盤面を持つテストスタンド・油圧荷重負荷装置、計測装置が設置されており、将来衛星構体用テストスタンドも設置する予定です。 機能試験は、ロケット各段間接手の分離試験、ノーズフェアリングの開頭試験、サブブースタ分離試験等を行うものです。スピンテーブルとそれを中心とする半径15mの空間、吊上装置及び高速度カメラ用照明等が設置されています。

飛翔体環境試験棟

科学衛星や観測ロケットを打ち上げるための一連の性能・機能を確認する試験もここ相模原キャンパスで行われています。飛翔体環境試験棟には、振動・衝撃・動釣合などの試験が行なわれる機械環境試験室、磁気に関わる測定を行う磁気シールド室、真空の宇宙環境を作りだして熱真空試験を行うスペースチェンバー室、周囲からの電波の影響をシャットアウトし、アンテナの特性などを調べる電波無響室、常に高度のクリーン度が保持され、科学衛星の組立てや総合試験を行う科学衛星組立室(クリーンルーム)があります。

先端宇宙科学実験棟

「実験室における宇宙理工学実験」を行うところで、ロケット、人工衛星搭載機器の基礎開発/試験、宇宙の諸現象のシミュレーション実験並びに宇宙理工学における基礎研究などを大型特殊実験設備を用いて行うことにより、飛翔体を用いた宇宙科学研究を支えています。主要な装置として各種風洞、スペースプラズマ実験設備、宇宙放射線実験設備、粒子校正装置、無重力落下試験設備などで構成されています。この実験棟の機能は、将来探査計画に貢献する新たなアイディア、最先端技術を常に生み出してきました。

風洞実験棟

ロケットや宇宙飛翔体などの高速飛行に関する空気力学基礎研究、開発研究や飛翔前試験等を行うことを目的にしており、空気源設備、遷音速風洞、超音速風洞及び計測システムで構成されています。遷音速風洞は0.3~1.3のマッハ数範囲を、また超音速風洞は1.5~4.0の範囲を連続的にカバーしています。各風洞の測定部は一辺60cmの正方形断面を持ち、実飛行状態に相当する高速気流を実現して各種模型に働く空気力や圧力分布の測定及び流れ場の光学的測定や観測などを行います。

総合研究棟

月・惑星探査プログラムグループの実験施設、システム開発部、技術開発部、宇宙科学情報解析センター、宇宙教育センターが入っています。

宇宙探査実験棟

宇宙探査に関わる技術研究開発とイノベーションハブ事業としての地上応用を実施する実験施設として設立されました。さまざまな大学、研究機関、民間企業等との相互交流を促す機能場所であると同時に、充実した実験設備を集約した拠点となることを目的としています。
[ 宇宙探査実験棟 ]

宇宙科学探査交流棟

宇宙探査イノベーションハブの活動に、さまざまな大学、研究機関、民間企業等からの参画を促すために設置された施設です。同時に、長年親しんでいただいた展示室に代わり、これまで以上に多くの方に宇宙科学探査の研究開発の現場に親しんでいただける空間です。
[ 宇宙科学探査交流棟 ]

研究員宿泊棟/食堂・売店

国内や外国からの研究者のための宿泊施設と、食堂、売店があります。