平行に置かれた2枚の「すだれ」を通して遠方を見ると見る方向によってものが見えたり見えなかったりする。「すだれ」コリメータ(図参照)はこの原理を応用したもので,鏡で反射させたりレンズで屈折させたりすることができない光子エネルギーの大きなX線(硬X線)やガンマ線の入射方向を調べるのに使われる。故小田稔先生(元宇宙科学研究所所長)が考案,世界にさきがけ天体観測に使用した。