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太陽観測衛星SOLAR−B総合試験,いよいよ正念場


SOLAR−B京都会議の参加者(京都市国際交流会館にて)

 夏の暑い季節にインテグレーションから始まったSOLAR−B総合試験も,各サブシステムの機能試験,初期アライメント計測を経て,望遠鏡性能確認試験,機械環境試験,機械環境後アライメント確認へと進むうちに,いつしか冬を迎えました。12月には,コンタミネーション(汚染)に弱い三つの望遠鏡を外してロケット頭胴部仮組みが行われました。スケジュール的には順調なのですが,望遠鏡を外すこの機会を利用して,いくつかの機器に改修を施すことにしました。総合試験で異常が見つかったもの,「すざく」やASTRO−Fで行われた改修を踏襲するものなどですが,これらは基本的には,より信頼性を高めるための改修です。さらに,発生頻度が低いためにいまだ原因不明の不具合が1件。これについては年末年始を返上しての作業が続いていますが,この記事が『ISASニュース』に掲載されるころには片付いていることを切に願っています。

 閑話休題。11月には京都で「第6回SOLAR−B科学国際会議」を開催しました。打上げが近いということで,米・英・欧,それに中国,韓国,台湾を含む海外13の国と地域から75名(国内からは64名)もの参加が得られました。会場は,南禅寺近くの京都市国際交流会館。京都大学花山天文台にお世話をいただき,SOLAR−Bで花開く太陽物理学について,ゆったりとした雰囲気の中で深い議論ができたのは収穫でした。京都大学の皆さん,ありがとうございました。

(小杉 健郎) 


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ISASニュース No.298 (無断転載不可)