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ASTRO-Fの現状


熱真空試験準備中のASTRO-F衛星

 日本初の本格的な赤外線天文衛星ASTRO-Fは,来年初めの打上げに向けて,衛星試験の最終段階に入っています。10月半ばには熱真空試験を無事終了しました。これは,宇宙の環境を模擬するスペースチェンバに衛星を入れ,温度制御がうまく働くことを確認する試験です。今後は質量や慣性モーメントなどの最終測定や,打上げ直後の衛星運用の練習などを行い,12月末には内之浦の射場に運ぶ予定です。

 ASTRO-Fは,7月の「すざく」から約半年というM-Vロケットとしてはこれまでにない短い間隔での打上げになるため,M-Vチームは大変忙しいスケジュールをこなしています。

 衛星側でも,衛星追跡を行う国内・外の地上局の準備や,衛星運用のための各種整備を急ピッチで進めています。打上げ後の観測計画も主要部分がほぼ決まりました。観測時間の一部については,一般の天文研究者からの観測提案も現在受け付け中です。遠くの銀河や,生まれたばかりの星や惑星系などの面白いデータが得られることを楽しみに,関係者一同,最後の詰めに頑張っています。

(村上 浩) 


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観測ロケットS-310-36号機の噛合せ試験
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ISASニュース No.296 (無断転載不可)