No.200
1997.11

CAST   ISASニュース 1997.11 No.200

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次世代探査機研究センター



 当研究センターは,誕生2年半の赤ん坊です。略称のCAST(キャスト)は, Center for Advanced Spacecraft Technology の頭文字で,所属する5人の教官は,キャスターということになりましょうか。TVのニュースキャスターほど目立ちませんが,実は大変重要な活躍をしています。

 宇宙研のロケットの能力がM-Vの開発により向上し,天文衛星の飛躍的な高度化,月・惑星への探査領域の拡大が可能となりました。それに伴って,探査機(広義の衛星)に要求される技術が急速に難しくなり,加えて,バラエティーも広くなり,一機毎に新しい技術が必要となりました。

 軌道上で直径10mのアンテナを展開したり,火星の周囲を回ってみたり,月にペネトレータを打込んだり,さらには,小惑星に出かけて行ってサンプルを地球に持ち帰るなど,各ミッション毎に,全く異る新しい技術を駆使することになります。

 当センターCASTは,このような背景の下に誕生しました。特徴的なことは,理学・工学の研究者が,一つの組織で一体となって活動すること,外の大学・研究所・産業界と所内の研究系とが,緊密に協力をして,次世代の探査機技術を開発するための核になることです。STRAIGHTというコード名のプロジェクトを中心に,次世代探査機に必要な先端的な技術の開発に力を入れ,高機能・高密度の搭載機器の分野で,既に成果を上げ始めています。また,ピギーバック衛星INDEX( INnovative-technology Demonstration EXperiment )を使った,新技術の軌道上実証なども検討しています。

(中谷一郎)


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