No.027
1983.6



ISASニュース 1983.6 No.027


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- No.027 目次
- 国際地球観測年(IGY)記念号にあたって
- 我国での宇宙観測のはじまり
- IGYの頃
- ユーゴスラビアにロケット推進薬製造技術のうりこみ(1963年)
- IGYと初期のロケット研究
- 我国の電離層ロケット観測の成果
- 大気光および大気光学観測
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日本海中部地震による能代実験場の被害

 日本海中部地震によって能代実験場が大損害を受けた。被害のほとんどは津波によるもので,砂防堤を境にして海側では大方の建物が損壊し,内部の器材,施設は流失,冠水している。特に液水エンジン関係の被害が大きく,今年度予定していたステージ試験の実施は困難な模様である。固体エンジン関係ではテストスタンド建屋の前面壁が破れ内部が冠水(停留状態での水位は1.5m程度であったと推定される),テストスタンド自体は健在であるがスタンド操作系,アンプ類等の電気系に大損害を受けた。宇宙科学研究所では,災害発生後直ちに調査班を派遣して被害状況の調査と応急処置を行うと共に,引続き第次復旧班を送ってSB-735-2及びKM-Pの実験の早期実施のため全力を挙げている。なお当時所内4人,所外1人が場内で作業中であったが,地震発生後警戒中のところ津波を視認し直ちに退避し無事であった。


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